面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第21回の本日は『幸せをお金で買う5つの授業』について語ります。
今回の本は、色々な点で『Learn Better』を思い出す本でした。
BC011 『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』 - by goryugo - ブックカタリスト
書いてある内容自体は、全然知らなかった!みたいな驚きはほとんどないです。どれも読んでて、うん!確かにその通り!という話が多くを占めています。
ただ、書いてあることを言語化して整理してまとめると、すごく色々身に沁みる内容ばかり。
結果的に、この本からは大きな影響を受けて、日常生活の意識が大きく変わっています。(具体的なエピソードなどはPodcast内で語っています)
どんなことにお金を使うと「幸福」になれるのか
本書で書かれている「幸福になれるお金の使い方」は以下の5つ。
経験を買う
ご褒美にする
時間を買う
先に支払う
他人に投資する
最後の「他人に投資する」という項目だけは「へえそうなんだ」という感覚がありますが、あとは大抵「どこかで聞いたことがありそうなもの」に感じます。
ただ時短を目指せばいいというわけではない
5つの章の中で最も興味深かったのが3章の「時間を買う」という項目でした。
⏱時間が貴重だと思うほど時間に追われる感覚になる - by goryugo - ナレッジスタック
↑にも少しまとめたのですが、まず興味深いのは「どうすれば時間があると感じることができるのか」
たとえば、人には「ファストフードのロゴを見るだけでせっつかれた気分になる」という性質があり、早くする、ということを考えるだけで何もかもを「急がねばならない」という感覚になってしまう、とのこと。
時間がないという感覚で「早くしないと」と考えることが脳に「急いだ感情」をもたらし、これがさらに「時間がない」という感覚を生み出す。
「ファストフードのロゴを見るだけでせっつかれた気分になる」のと同じように、時短製品を買って時短を目指す場合でも、同じように「せっつかされた気分になる」可能性は極めて高いわけです。
そう考えると、単純に「時間を買う」という行為一つを考える場合でも「がむしゃらに時短製品を買うことが正解ではない」ということを教えてくれます。
その他、時間がお金に変わっていることを意識すればするほど、目の前の時間が楽しめなくなるということ。
時給労働者は、より時間をお金だと感じやすくなるので、そういった感覚になりやすいこと。この効果は、仕事をやめても2年続くというような、興味深い話も多数ありました。
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