「運動」とどう付きあうか
どうやら私たちと「運動」の関係性はアンビバレントなもののようです。一方では「動物」なのですから、それぞれの体の要素は動くことを想定して作られています。しかし、絶対的なエネルギーの上限から、動くという行為について積極的にはなれない傾向を持ちます。だらだらしてしまうのも、ある意味当然の状態というわけです。
問題はエネルギーです。かつて(つまり狩猟時代)はエネルギーがたいへんに不足していたので、動かないことは得策でした。獲物を捕まえるときだけにエネルギーを使う。まっとうな資源分配でしょう。しかし、今は経口摂取できるエネルギーに満ちあふれています。天秤が片方に傾きすぎているのです。でもって、私たち人類のDNAはそのエネルギー過剰にまだ適応できていません。だから「自分」でなんとかする必要が…
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