『運動の神話』から始まるシリーズの第一回でした。
ごりゅごさんのお話を聞いて、倉下が考えたことを書いてみます。
「システム」に干渉すること
一年経っても、人間の体重がそこまで変化していない、というのは考えてみるとなかなかすごいことです。
たとえば一日に三回食事をするとして、一年に365×3回の「入力」があり、365×24時間の「出力」が行われているのです。そこまで頻繁にエネルギーが出入りして、しかし大きな変化がないというのは曲芸じみています。
こういうのは、そこにシステムがあり、そのシステムが恒常性(homeostasis)を持っていると表現されます。一定の状態に保とうとするわけですね。ゴムを押しても、手を放したら元に戻る。そんな感覚です。
だから、普段と違う行動を一度だけとっても対して違いは生まれません。人体…
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