本編では、『経験する機械 ――心はいかにして現実を予測し構成するか』を取り上げました。
少し関連する話を。
世界モデル
アンディ・クラークが「予測」と呼んでいるものは、私の語彙では「世界モデル」です。この世界がどうなっているのか、という把握の全体像のこと。「世界観」と呼んでもそう違いはありません。認知心理学で言えばスキーマになるでしょう。
スキーマは、一般化された知識(「hogeとはこういうものだ」)とも捉えられますが、ここで問題になるが「知識」です。あるいは「知識があるとはどういうことか」という問いで表してもいいです。
たとえばある言葉について、辞書に載っている説明を暗記していることは、知識があるとは言えないでしょう(中国語の部屋の反論は理解しています)。一方で、タイヤが4つついているマシーンの下半分だけをみ…











