倉下メモ
タイトルを最初に見て思ったのが「いつから事実で人の意見を変えられると錯覚していた?」です。
ここには、複雑な意味の混じり合いがあります。「事実」と「意見」です。
「事実」は、"実際に起きたこと"というニュアンスと、ある種のエヴィデンスを示すニュアンスがあります。この二つは重なることもありますが、伝聞などでは重ならないこともあります。つまり、「そういう話を聞いたが、自分はそれを体験したわけではない」ということです。経験外事実と呼んでもいいでしょう。
そういう経験外事実で、人の「意見」って、あまり変わりません。
この「意見」も多重なニュアンスがあります。一つは、「信念」とも呼べるもので、その人の世界観(世界認識)を代表する認識を示します。あるいは、そうした世界観から…
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