ブックカタリストアフタートーク。今回は「一年のまとめ」の振り返りです。
この一年、そしてブックカタリストを始めてからの約2年を振り返ると、結婚してからの約9年でもっとも大きな変化があった期間のように感じます。
一番の大きな変化は、今までよりたくさん本を読み、メモを書くようになったことですが、それとは別に「分割キーボード」だったり「薙刀式」という日本語入力方法を習得したりと、読み書き全般、これまでとは全く別物になったと言えるような変化が起こっています。
そこにはいろいろな人やツールとの出会いがきっかけにはなっていますが、間違いなくブックカタリストからも大きな影響を受けています。
そして、そんなブックカタリストが続けられているのは、倉下さんが書いているように「一人ではないから」
一人だと「面倒くさいから次でいいか」というわけにはいかないので、きちんと「収録日」という締め切りに向けて話す準備をしないといけない。もしこの収録が毎週あって、毎週自分が本を紹介しないといけないとなると負担が大きすぎるんですが、2週間に1回の収録で、交代で話すというくらいならば「ちょっと大変」くらいで本が読める。
そしてこの「本について語れるようにする」という準備から得られたものは今年公開した『アトミック・シンキング』にも大いに生かされました。
そうやって考えると、ブックカタリストって、続けてていいことしかないな、という感想になりますね。素晴らしいなこれ。
根底に流れるのは「歴史」
あと、面白いなあと思ったのが倉下さんが前回のニュースレターで書いてくれた以下の文章。
一方でごりゅごさんは、哲学から広がって社会の有り様に目を向けつつ、私たち生物やもっと大きく地球の歴史にも関心を広げておられました。哲学というものが、目の前の「生」から視点を動かし、より広い視野・深い視座で物事を考える知的営為だとするならば、遺伝子や生物史に目を向けるのは同じような視点の動きだと言えるかもしれません。あと、ここでも「歴史」に関心を持たれているのが印象的です。なにかしらの歴史・ログ・足跡といったものに惹かれる傾向をお持ちなのかもしれません。
確かに、自分自身が興味を持つものごとはいつも「歴史」という観点で整理できるものがほとんどですね。
自分でもある程度「好き」だと感じていて「これまで好きだったもの」については理解できてたつもりだったけど、遺伝子やら地球やらも、言われてみたら当然「歴史」です。こういうのは案外自分では気がつかず、他の人から教えてもらうと新しい発見があって楽しいですね。
そういえば過去には「三国志」への興味から「春秋・戦国時代」にさかのぼったりなどしてたし(管仲・楽毅って誰や?とか)、自分がLed Zeppelinというバンドが好きなのも、ロックンロールという音楽の「歴史」をさかのぼっている中でたどり着いたものだった、ということを思い出しました。
日記や記録も「自分の歴史」だから好きなんだし、今「アトミック・ノート」を集めているのもそれが「自分の思考の足跡」(という歴史)だから。
次に自分が興味を持つ「歴史」はどんなものなのか。そういうこともブックカタリストに「歴史」として残していけることを目指していきたいな、と考えています。
よいお年を!
アフタートークで話した「今年の一冊」は以下のフォームからお知らせください。(来年からは「お頼りコーナー」的なものも取り入れていこうと思っています)
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