本編では、『体内時計の科学: 生命をつかさどるリズムの正体』を取り上げました。
ビッグデータとスモールデータ
本編でちらりと出てきたお話を確認しておきます。
統計的なデータは、ある集団についての平均を示します。たとえばあるクラスの数学のテストの平均、といったものです。そうした平均は、基本的に別のクラスの平均と比べるために使われます。クラスAの平均点とクラスBの平均点を比較して、どちらが数学の授業がうまくいっているのかを確かめる、といった感じです。
日本の場合、クラスの平均点と自分のテストの点を比較して一喜一憂するわけですが、それは「データ」の活用方法としていささかいびつです。もちろん、そうしたいびつさを起こす社会的な慣習があるからこそであり、学校以外の場面でも同様の「データ」の使われ方があって、それがさまざま…
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