面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第23回の本日は『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』について語ります。
今回の本は、メモをまとめればまとめるほど、書かれている内容について考えさせられることが多く、心からもっと多くの人に知ってほしいと思った本でした。
人は、いかに人の話を聞かないのか。なぜ聞かないのか。話を聞いて意見を変えることが絶望的に難しいことがわかる本。もちろん、どうやって話を聞いてもらうか、という話はあるが、全体的に「そういうもんだ」ということを知る本でした。
英語タイトルは『The Influential Mind ~What the Brain Reveals About Our Power to Change Othes』というもので、あえてへたへた翻訳をするならば『影響力があるマインド私たちが他者を変えるパワーについて脳が明らかにしたこと~』というもの。
邦題の『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』というのは、どちらかというと「1章のタイトル」という印象です。
ごりゅご自身もよく家庭内で「人の話聞いてない」「人に言われても意見が変わらない」みたいなことをよく言われるんですが、ある意味「それが当たり前」なんだということもよくわかりました。自分ではそういうつもりがなくても、自分も本に書かれてるまんまの特性を持ってるってことでしょう。
本は全体で9章の構成。基本的に、1章1項目で以下の要素が「考えに影響を与える」という話がされます。(他人に2章使っているのと、最後の章は「未来」の話)
事前の信念
感情
インセンティブ
主体性
好奇心
心の状態
他人
「なぜワクチンを打ちたくない人がこんなにもたくさんいるのか」という疑問から手に取った本でしたが、興味深いエピソード満載でした。
以下、強く書籍で印象に残った内容
情報が十分にある現代は以前よりも意見を変えることは難しい
間違いを証明するのではなく共通点に基づいて話をする
行動を起こさせるには飴、行動をやめさせるには鞭
人間は結果を早く知りたがるが、自分に不安な考えをもたらす情報は避けようとする
ストレスの目的は「生存にリソース全振り」すること
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