今回の本は、実はこれまで紹介したことがなかった歴史系?進化論系?の本。個人的にはこの分野もわりと昔から好きなジャンルで、今回の本は読んでて『サピエンス全史』を思い出すようなワクワク感がありました。
人間を人間たらしめるものは「火」「ことば」「美」「時間」という4つのものがあった。とした上で、それぞれどのような貢献をしてきたのか、というのをまとめた本。
特に興味深かったのは、人類最初のテクノロジー「火」の話。
人間は、火を手に入れたから他の動物と違う生き物になることができた。動物は火を恐れるが、人間は火を恐れない。
小さい頃にそういう話を聞いて、ふーんそんなものなのか、と思った記憶があるんですが、今思えばそれってなんの説明にもなっていない!
じゃあいったい、人は火を手に入れてなにが変わったのか。少なくともごりゅごは本書を読んでようやく納得できる説明を手に入れることができました。
正直、火の話以降は少しずつまとまりがなくなり、最後のほうは「小ネタ集」「豆知識集」というような印象も受けたりもしました。が、それを差し引いても「火」がよかった。それだけで十分面白かった。そんな話です。
また今回は『人体大全』という本に書かれていた話もたくさん登場しています。
この本もある意味「豆知識集」なんですが、豆知識の量と深さが半端無く、これもまたオススメの一冊でもあったりします。
今週も、サポーターの方向けにブックカタリスト本編で使った台本をお届けしています。
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