ゲストはPouhonさん。
Twitter:@Pouhon158
Blog:Output 0.1
『Obsidianでつなげる情報管理術』について
数少ない、日本語で書かれたObsidianについての書籍です。ちなみにもう一冊、以下の本があります。
『情報をまとめて・並べるだけ!超シンプルな「手帳」兼「アイデア帳」運用術: 文章を書き、考える人のためのObsidian活用術 情報整理大全』(choiyaki)
個人的には、こんな風にいろいろな人がObsidianの使い方を公開していくと、きっと良い未来がやってくると感じます。コピペでコンテンツを切り売りするような「アウトプット」はもうおなかいっぱいですね。
概要
本書の目次は以下の通り。
目次:
はじめに
第一章 言葉の形、記憶のカタチ、メモのかたち
第二章 Obsidianの準備
間章 情報管理の課題と対策
第三章 DiMFiTを構築する
第四章 Obsidianの検索機能
第五章 Obsidianアンチパターン
第六章 実践 読書メモの作り方
Obsidianの操作説明書ではなく、Obsidianの特性を活かす考え方を提示し、「こう使っていこうよ」と提案している一冊です。前半部分が非常に分析的であり、拙著『Scrapbox情報整理術』とも近しい雰囲気で楽しめます。
DiMFiTについて
本書の白眉はDiMFiT(ディムフィット)という概念でしょう。ググってみるとフランス・リヨンのスポーツジムに同じ名前のものがあるようですが、もちろんまったく関係ありません。以下の要素の頭文字 or 二文字目 を取った言葉です。
*頭文字が全部大文字なので、普通につなげると言葉にしにくかったのだと推測します。
Daily note
Link
Metadata
Folder
Title
Tag
デジタルノートにおける、「情報を引っ張り出すときに使用される要素」が簡潔に整理されています。
でもって、これはObsidianに限らず、他のデジタルノートにおいても適用できる概念でしょう。ツールによって、それぞれの要素の強弱はありますが、何かしらの形でこれらが使われていることが確認できると思います。
本書のこの部分は、実用的なノウハウを超えて、「知的生産の技術書」として今後も参照されることになると思います。
Share this post