ブックカタリスト
ブックカタリスト
ゲスト回BC111 えむおーさんと『庭の話』
0:00
-56:34

ゲスト回BC111 えむおーさんと『庭の話』

今回は、えむおーさんをゲストにお迎えして、宇野常寛さんの『庭の話』をご紹介いただきました。

タイトルだけではなかなか伝わってこない、本書の魅力についてたくさんお話いただきました。

書誌情報

  • 出版社

    • 講談社

  • 出版日

    • 2024/12/11

  • 著者

    • 宇野常寛

  • 目次

    • #1 プラットフォームから「庭」へ

    • #2 「動いている庭」と多自然ガーデニング

    • #3 「庭」の条件

    • #4 「ムジナの庭」と事物のコレクティフ

    • #5 ケアから民藝へ、民藝からパターン・ランゲージへ

    • #6 「浪費」から「制作」へ

    • #7 すでに回復されている「中動態の世界」

    • #8 「家」から「庭」へ

    • #9 孤独について

    • #10 コモンズから(プラットフォームではなく)「庭」へ

    • #11 戦争と一人の女、疫病と一人の男

    • #12 弱い自立

    • #13 消費から制作へ

    • #14 「庭の条件」から「人間の条件」へ

倉下の感想

帯に「庭」と「制作」の文字があったので、「庭をつくる」という話かなと勝手な先入観を抱いていたのですが、どうやら違ったようです。

まず「庭」について徹底的に考え、「庭」の限界性すらも考えた上で、「制作」へと至る。そのような議論のダイナミズムがある本なのだと理解しました。

倉下自身も、昨今のインターネットの(わりと悲惨な)状況と、自分の手で何かを「つくる」ことの意義を重ねて考えていたので、本書はぜひとも読んでみたいと思います(すでに買ってあります)。

なんにせよ、現代では「どう生きるのか」という絶対的な指針が喪失しつつあるわけですが、本書はそれを考える重要な一冊になりそうです。

Discussion about this episode